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国際研究会 Protostars and Planets VII の開催

事業報告

  • 国際研究会 Protostars and Planets VII の開催 写真紹介:研究会集合写真
    写真提供:Protostars and Planets VII 実行委員会
  • 国際研究会 Protostars and Planets VII では、天文学における星形成・惑星形成・太陽系の分野の研究者を一堂に会し、最近10年程度の研究の進展を俯瞰的に振り返るとともに、今後の研究の方向性について議論を行います。全世界から 788名の研究者が集まり、29件のレビュー講演と 644件のポスター講演が行なわれました。また、最近観測が始まった、ジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡の最新成果に関する特別講演も行なわれました。
開催期間 2023年04月10日~2023年04月15日
開催地 国立京都国際会館
アクセス
助成決定金額 1,600,000
連絡先
ホームページ http://ppvii.org/

国際研究会 Protostars and Planets VII は、2023年4月10日から15日にかけ、国立京都国際会館にて開催されました。「Protostars and Planets」の名を冠する研究会は、7~8年に一度程度開催される、宇宙物理学の星・惑星形成分野における最大規模の国際研究会です。また、研究会に合わせ、同名のレビュー論文集が刊行されます。この論文集は、その時点での理解の到達点をまとめたものとして、今後10年程度、分野の標準的な教科書として利用されることが期待されます。「Protostars and Planets」がアジア圏で開催されるのは、今回が初めてとなります。

本研究会の大きな目的は、最近10年間程度の星形成・惑星形成・太陽系の研究者が一堂に会することで、これらの分野の成果を共有し、将来の方向性を議論することにあります。そのため、本研究会の口頭講演は、事前に国際公募によって選考された 29件のレビュー講演に限られています。また、このレビュー講演は、刊行されるレビュー論文集の各章の内容でもあります。口頭レビュー講演は講演時間を35分とし、その後に15分の質疑応答時間を設け、十分に議論を行える時間を確保しました。銀河における星の形成のプロセスについて、いくつかの研究が全く異なる傾向を示唆することが初日から示され、議論の時間が大いに活用されました。

レビュー講演以外の一般講演は、全てポスター講演として行なわれ、毎日の口頭セッションの終了後に、最低1時間のポスター講演の時間を設けました。本助成金を受けられたことにより、当日の会場の借り上げ時間を延長することが可能となり、余裕を持ったポスターの議論を実現することができました。さらに、参加者の投票によってポスター賞を決めるという企画も行い、ポスターの議論の活性化を図りました。

また、「これからの10年」を見据えた特別セッションとして、4月12日の午後に、最近観測を開始した JWST 望遠鏡の最新成果を共有する特別講演会を企画しました。この特別講演会のみ、参加登録が無くても参加可能とし、その様子を全世界に Zoom Webinar を用いて公開しました。

参加者同士の交流を重視するために、研究会は対面形式を原則として行われました。しかし、コロナ禍が完全に収束はしていない中での開催となったため、オンラインでの中継をバックアップとして用意し、日本への渡航ができない参加者や、体調不良の参加者にも配慮をしました。本研究会は、全世界から788名の参加者を集め、644件のポスター発表がありました。参加者の評価はおおむね好評で Twitter の分析では、ハッシュタグ #PPVII を含めたツイートが 3月21日から 4月19日の一か月間で 490あり、リツイートを含めると 1000を超えるツイートがありました。

「日本万国博覧会記念基金事業」による助成を受けられたことは、本研究会の開催において、大変に重要な意義がありました。心より感謝を申し上げます。

  • 口頭セッションの様子
    口頭セッションの様子

  • ポスターセッションの様子
    ポスターセッションの様子

  • 研究会案内看板
    研究会案内看板

Protostars and PlanetsⅦ実行委員会

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